はじめて担当する方のカラーをする時に、よく聞かれるんです。
『髪、濡らしたまま染めるんですねー!?』と。
そうです。僕は濡れた状態でカラーを塗ることが多いですね。
(ケースバイケースですが)
よく聞かれるので、はじめての方にはカウンセリング時に説明するようにしてますが、
乾いた状態で染めるケースの方が多いってことでしょうかね?どーなんでしょ?
というわけで、その理由とメリット、デメリットをご説明。
デメリット
いきなりデメリットの話から入ります。
乾いた髪に染める方が
- 発色は良い。
- 明るくしやすい。
- 暗くしやすい。
乾いた状態の方がカラー剤本来の力を読みやすく、引き出しやすい。
濡れた状態では薬剤の力が少しだけ落ちます。
濡らす手間もかかります。
では、なぜ濡れた髪に染めるのか?
メリット
カラー塗布時のコーミングの摩擦、引っ掛かりを減らす。
ダメージの強い方、乾燥毛の方には、濡らすことでコーミング時の摩擦、引っ掛かりを減らし、カラー塗布時の無駄なダメージを軽減させます。
トリートメントとの同時進行でダメージを軽減。
カラー塗布前に前処理剤やトリートメントをつける場合は、濡れている髪の方がまんべんなく均一に塗布できます。
僕は痛んでからのケアより痛む前にケアが重要だと考えるので、
カラー&トリートメントの方には、
カラー塗布前にトリートメント、カラーの後にトリートメントの前後でケアします。
(tokioトリートメントをオススメします)
塗布時間の短縮。
多毛、長い髪の方には、濡らすことでカラー剤が塗布しやすくなるため時間の短縮になります。
塗布ムラの軽減。
上記と同じで、塗布しやすく、カラー剤の伸びが良くなるためムラになりづらいです。
僕が濡れた髪にカラーをする理由
デメリットであげた3点ですが、
- 発色が落ちる→カラー剤の調合でどうにでもコントロールできる
- リフト力(明るくする力)が落ちる→カラー剤の調合でどうにでもコントロールできる
- 染まりが弱くなる(暗くする力)→カラー剤の調合でどうにでもコントロールできる
このようにカラー剤の調合(自分のカラーレシピ)でどうにでもコントロールできちゃうので、
メリットの方が多い場合は濡れた状態でカラーを塗ります。
(もちろん乾いた状態で塗ることもありますよ。ダメージが少ないショートの方、リタッチ、ハイライトなどのデザインカラーetc…ケースバイケースです。)
濡らす手間もカット&カラーの方だったら僕は
濡らして→カット→濡れたままカラー→シャンプー→ブロー→ドライカット→仕上げ
だから特に手間に感じることはないです。(1人で担当して、約2時間です)
美容室や美容師さんによって考え方は違いますが、
僕はこのような理由から
濡れた状態でカラーを塗ることが多いです。