『髪質改善トリートメント』
近年、よく聞きますが、、、
そもそも髪質改善トリートメントってなに?
髪質改善トリートメントといっても、
髪質改善トリートメントって、一体なに??なにしてるの??
ってのが実際のところだと思います。
美容室、美容師さんによって、メニューのネーミング、何をするのか?
違いはあれど、中身は
- シンプルに何かしらのトリートメント(もしくはヘナなど)をしているケース (クセは伸びない)
- 酸性の薬剤や低アルカリのコスメ系の薬剤を使った極力ダメージを抑えた縮毛矯正・ストレートパーマのケース (クセが伸びる)
のいずれかに該当するのでは??
後者の場合
なんらかの還元剤によって毛髪内部のシスチン結合を切断し、アイロンの熱を利用して直毛に形成。その後、酸化剤によってシスチン結合を再結合させ、髪が直毛の状態をキープ。
という仕組みのはず。
要は、ダメージの少ないトリートメント成分を多く含んだ還元剤で結合を剥がし、
クセを伸ばす。
→『髪質改善トリートメント』と言われるものの大半はコレなのかなと。
よく聞きますが、髪のダメージはゼロではないですよっ!
今回、今までのその類のものとは違うという
「弱い癖なら伸びる」「広がりが抑えられる」と評判の
ムコタのトリートメントショット(TMS)を試験導入してみたので久々の実験レビュー!
「髪が広がる。。。」「髪のまとまりが悪い。。。」
なんて人に朗報かもっ!?!?
※美容師以外の方は専門的なところはとばしてお読みください!
ムコタ・トリートメントショット(TMS)とは?
『酸と熱による新感覚トリートメント』
だそうです。
ストレート剤のラインナップもあります(ストレートショット/STS)。
(以下,http://sts.nakagawahss.com パンフレット参照)
毛髪内部にイミン結合をつくりだし、
髪のうねりや広がりを抑えます
適度なハリコシを表現し、ボリュームを与えます
【効果・効能】
エイジングケア/ハリコシUP
エイジング毛で髪のちりつきが気になる
髪の広がりは抑えたい、でもボリュームダウンはしたくない
ハイダメージ対策/ダメージを気にしない
ホームカラーやブリーチなどで傷んでしまった髪をこれ以上
ダメージさせたくない
けどクセやダメージによる広がりはなんとかしたい
矯正はしたくないけど、うねりや広がりが気になる方によさそう。
水分量の減少を防ぎタンパク質の効果を軽減
- グルコン酸、乳酸、トレハロースのミックス処方で水分保持力を1.3倍向上
- ホホバ油、シアバター、ヒマシ油が180℃のアイロン熱によるタンパク質変性を軽減
エイジング毛〜ハイダメージ毛までフォルムコントロール
- ノンアルカリ、ノン還元でうねりを抑制
- 酸の収斂効果が適切に働きかけることにより、キューティクルが膨潤状態のハイダメージ毛を健康毛と同じ環境は近づきツヤとまとまりができる
気になる効果のほどは
1ヶ月~1ヶ月半くらい持続するらしい。(毛質によって個人差あり)
(詳細:経過観察中)
強い癖毛は伸びない。(広がりはある程度軽減する)
新理論:イミン結合(アミノ酸架橋)とは?〈美容師向け〉
新理論の『イミン結合』によって髪を整えます。
イミン結合 (アミノ酸架橋)
150℃以上の熱を加えると毛髪内部のアミノ酸の一種であるセリンをグリオキシル酸が架橋(イミン結合)して、シスチン結合は切断せず、新たに架橋を行い、崩れた内部構造を均一な状態へ整える。
追記:2018.10.05
- 水素結合 < イオン結合 < イミン結合 < シスチン結合
- グリオキシル酸は、髪内部に定着し続けることはなく、1ヶ月〜1ヶ月半でなくなっていくのでその期間がトリートメント効果持続。
使い方・工程
矯正・ストレートとは違い、還元させないので定着させる2剤をつける工程がありません。
プレシャンプー→TMS塗布→自然放置(15~20分)→お流し→ドライ→アイロン→お流し→仕上げ
(アイロンの後のお流しはしなくてもいいようです)
追記:2018.10.05
ハイダメージ毛、ポーラス毛は15分放置目安。その他は20分放置目安。
(放置しすぎて、収斂しすぎるとチリつくこともあるらしい。)
ラップをした方が効果高いらしい。(調査中)
実験開始!
長年、担当させていただいているNさん。
【毛質】
・太さ:普通 ・クセ:ややあり(左側がうねりが強い)
・乾燥毛 ・痛みやすい ・広がりやすい
・ホワホワした毛が出る
今までNさんにハホニコ、リンケージ、トキオetc…などのトリートメントをやりましたが、
最初は良くても正直、持続性があまり良くないこともあったりと(トキオが一番効いていた)
癖が出やすい・広がりやすい梅雨時期は、ストレートをやったりと試行錯誤してきましたが
TMSの効果はいかに!?!?
Before
(向かって左側が強くうねります。)
はじめにプレシャンプー(ウェットに)して、TMSを塗布。
20分自然に放置して、お流し。
ドライ(ハンドブロー)
ブラシなどは使わず、テンションかけることもなくハンドブローで乾かすと、、、
この状態で、癖が伸びたのが分かります。
乾かしただけでツヤが出て、まとまりが出ました。
ホワホワした毛が出ません。
(これは効き目がありそうな予感。)
アイロン
ハンドブローで乾かした後、アイロンを入れます。
今回の温度設定は、170℃で。
つやっつや!!!
(まあ、アイロン入れてるからそりゃそうか)
これで終わらせてもいいようですが、正直、美容師側もこの状態では
アイロン入れたからツヤが出て癖が伸びているのか?
きちんとトリートメントの効果が出ているのか?
判断しかねます。。。
一手間きちんと工程をとって、お流ししてみます。
このとき、内部補修に通常のトリートメントをプラスでやると
より手触りの良い美髪になることでしょう。
After/仕上げ
アイロン後にまたお流しして、再度乾かすと、、、
ハンドブローで乾かしただけ、何もつけていません。
すごいっ!いいじゃんこれ!
アイロン入れて、何もつけずに流すって、美容師からしたら結構ドキドキですが
ちゃんとクセも伸びてて、ツヤも出ています。
結果発表!
《サイド》
《バック》
思った以上にいい感じに効きました!
あとはこれがどれくらいの期間持続するのか?
Nさん含め数人の方の経過報告を待ちます!(分かり次第、追記予定)
もう一つ気になるのは、アイロンを入れているので
熱のダメージが加わるのは間違いないとして(ダメージゼロではない)、
ダメージが少ないと言っても髪にどれくらいの負担なのか?
よーく調べる必要はありそうですね。
とりあえず弱めのクセ毛の方。広がりやすい方。
には効果的なんじゃないかと思います!
追記:2018.10.05
濡らした状態でクセが強い方・太くハリコシの強い方に対しては、イマイチなケースが多い模様。
クセが弱くホワホワした毛の方には効果的。
追記:2018.10.05
トリートメントショット塗布→15~20分放置(ラップ)→お流し(内部補修トリートメント)→ブロー→アウトバストリートメント(オイル)塗布→アイロン→お流し→過酸化水素orトリートメント塗布→お流し→仕上げ
が最強フルコース!?
【お客様へ】
統計が取れて、価格設定が決まったらメニュー化・即導入します!
追記:2019.3.2
トリートメントショット・・・¥9000(+tax)~
ポイント・・・¥6000(+tax)~
※トリートメントショットのみの場合は、+シャンプー・ブロー料金
Ex.カット+トリートメントショット・・・¥15000(+tax)
※所要時間目安・・・120分
おまけ:カラーとトリートメントショット(TMS)を一緒にする(同日施術する)場合〈美容師向け〉
メーカー推奨は
TMS塗布→自然放置→お流し→ブロー→アイロン→カラー
こちらも実践してみましたが
アイロン後のカラーは、
縮毛矯正でアイロンを入れた後に、2剤ではなくカラー剤を塗布して定着させる場合に
感触が似ています。
僕の感覚ですが、少し塗りづらく、塗布ムラが起きやすいです。
手間はかかりますが、
アイロンの後に一度お流しウェットにして、内部補修トリートメントをして
濡れた髪の状態でカラー塗布をするのがいいと個人的には思いました。
追記:2018.10.05
イミン結合後にカラーのアルカリやシャンプーは効果を減少させてしまうのでは?? と疑問・不安でしたが、
メーカーの方曰く、イミン結合後は問題ないとのこと。
むしろカラーをすることで(2液の過酸化水素により)手触りが良くなるとか?
僕の実感では、カラーとの同日施術をすると仕上がりがイマイチな気がしてしまうのだが、どうなんでしょう???(検証中)
メンズ編も!
エイジング毛・細毛編も!