このような経験ありますでしょうか?
カウンセリングの結果、髪の状態(ダメージ)により美容師さんにパーマの施術を断られる。
美容師側も『せっかくこの時間でパーマをかけるのを楽しみにして来られただろうけど。。。』
と心苦しい気持ちになります。
が、こういう場合美容師の経験、知識からメリットよりデメリットの方があるということですので、無理をさせないことも大事なことです。
トライすることは簡単ですが、結果にコミットするかは別です。
パーマをお断りする要因としては
- 現状のダメージによる問題
- 過去の履歴による問題
- 薬剤、設備による問題
- パーマが必要ない。パーマでは再現できない。
が挙げられます。
1.現状のダメージによる問題
ダメージの蓄積が大きい場合、パーマをかけるという行為に支障をきたします。
髪内部のタンパク質が流出してしまっている(欠損している状態の)ハイダメージ毛にいくらパーマ剤をつけたところで効果が出づらい状態にあります。
パーマの仕組みは、薬剤がタンパク質部分に作用することでカールやウェーブを形成しています。
ハイダメージの代名詞ブリーチ毛にパーマをかけて見比べてみましょう。
左のブリーチ毛と右のバージン毛。
左右同じようにパーマをかけましたが、
(濡れた状態)
ブリーチ毛の方がウェーブが弱く、それに対して右はしっかりコシのあるウェーブが出て上がっていますね。長さを見ると一目瞭然です。いわゆるパーマのダレるという現象です。
(乾いた状態)
痛みが強いとパサつきも増します。
手グシも通りづらく引っかかります。
グランジっぽい雰囲気を狙うのであればアリですが、巻いたようなしっかりとしたウェーブが理想であればナシですよね。
写真のようにパーマがかかったとしても(もっとかからないこともある)持続性も再現性も低いでしょう。
他には
全体的にあまりにも梳かれすぎている場合。
ブリーチはしていないが、セルフカラーなどによって知らぬ間にハイダメージになっている場合。
などがあります。
2.過去の施術履歴による問題
1ではブリーチの履歴に関して書きましたが、
一般的なコールドパーマに支障をきたす過去の施術履歴の一例
縮毛矯正 デジタルパーマ
が挙げられます。
この2つに関しては、熱の作用によって髪の形状に変化を与えるもの。(ストカールと呼ばれるものも同じです)
熱によってタンパク質が硬くなるタンパク質変性を起こしているためコールドパーマとの相性が悪くなります。
- 縮毛矯正の履歴がある方は、デジタルパーマでパーマを。
- デジタルパーマが残っている髪の毛には、デジタルパーマで。
上記が、ダメージや持続性を考えると無理のない方法であると僕は思います。
3.薬剤、設備による問題
1と2の例に挙げられた問題があってもパーマをかけられる可能性は0ではありません。
美容師さんによって考え方や方法、工程、技術に違いがあるのはもちろんですが
美容室によって扱う薬剤、パーマの種類に違いがあるためです。
【これでわかる】パーマの種類徹底解説!
パーマ薬剤の取り揃え方。
デジタルパーマ、エアウェーブなどの有無。
などなど環境によることもございます。
例えば病院に行って、
『ウチでは治せないので設備の整った大学病院を紹介します。』
と言われることはよくあることですが、
美容室の場合、極めて少ないと思います。
ちなみに僕は現在デジタルパーマを取り扱っていないので、
デジタルパーマをご希望の方、もしくはデジタルパーマでかけたほうが絶対にいいと判断した場合
信頼のおける他店の美容師をご紹介。
もしくは
日を改めてもらって知り合いのサロンを借りて施術。
のいずれかでよければご案内させて頂いております。
今あるものの中で結果を出すのがプロですが、
明らかにより良い方法があり、負担がなければそちらを促す主義です。
4.パーマが必要ない。パーマでは再現できない。
- 元々が癖があり、活かすことでパーマっぽくできる。
- パーマを以前かけていて、残っているが重さでパーマが出づらくなっている。
などの場合はカットだけで十分なこともあります。
また、理想とするヘアスタイルがパーマではなくアイロンで仕上げたもの(画像)であり、
パーマでは再現性が低い(難しい)という場合もあります。
まとめ
いずれにしても大事な髪の毛ですから決して無理はせず、担当の美容師さん(プロ)の判断を信用して頂いた方がいいかと思います。
面倒かもしれませんが、アイロンを使った方が理想に近づく場合もあります。
でもパーマかけてると楽ですよねw
雰囲気も変わります!
メリットとデメリット。
ご相談ください。