イタリアには「ローマは一日にしてならず」中国には「愚公、山を移す」日本では「雨垂れ石を穿つ」
という言葉がありますが、何事もそうであり
髪も同じ!です。
積み重ねがとても大事。
よくある例を挙げると、
「アッシュがいつも思ったように染まっていない。」
「カラーがいつもすぐ抜ける。」
そりゃブリーチしたら1日で、綺麗なアッシュに染められますが、
ブリーチによるダメージと退色の早さを考えると躊躇する方はとても多い。
透明感のあるカラーや赤味のないカラーと言われるヘアカラーは、
要は
いかにメラニン色素を削って、色味を入れるか?ってところが重要だから
色持ちが悪くなるのは必然です。
では、
【実例】ダメージを抑えながら、色持ちのいいアッシュにするには??
Kさんのここ半年間のアッシュ系で染め続けた例を見ながら考えましょう。
6月
はじめましてのKさんに希望のカラーを聞いたところ
『いつもアッシュで染めても赤みが強いのが気になるし、オレンジっぽく抜けるのが嫌で、抜けるのも早いからどうにかしたい!』と。
1回目のカラー6トーンベースのアッシュ系でカラー。
(アッシュ系で染めても赤みがちょっと出ます。)
7月
約1ヶ月後に再度6トーンアッシュ系でカラーリング。
(前回より透け感が出てきました。暗めに色素を入れながらメラニン色素を削っていきましょう。)
8月
3度6トーンアッシュ系でカラーリング。
(だいぶ赤みが削れてきました。ここまでくると色のクオリティが上がってきます。)
10月
4回目。今回は2ヶ月後。
染める前の状態は、オレンジ味が出ていますね。
夏のダメージ(紫外線や海)で退色が激しかったので、
5トーンベースのアッシュでカラー。
(染める前のベースが明るい分、5トーンを入れても綺麗な色味です。)
11月
1ヶ月後。色の定着が良かったので6トーンアッシュ系に戻してカラー。
(なかなかの透明感とクオリテイクオリテイの高い色味になりました。ブリーチカラー?と思われるくらいのレベルです。)
12月
さらに1ヶ月後。
染める前のベースの色味も10月と比べるとだいぶオレンジ味が弱くなりました。
アッシュの色素が残るようになってきました。
今回も6トーンベースのアッシュ系カラーで。
(深みのあるなんとも言えない色味に成長しています。色持ちも少しずつ良くなってきています。)
1月
さあ半年が過ぎると
染める前のベースはだいぶアッシュの色素が残っています。
1ヶ月前のbeforeよりも色が残っています。
今回も6トーンベースで。
(色のクオリティも色持ちもいい感じです。)
まとめ
根気よく、コツコツ積み重ねていけば、
誰にも真似できないハイクオリティな髪色を手にすることができます。
さあ、ヘアカラーを育てていきましょう!