無給でアシスタントをしていた話。時間の価値を考えたら美容師は豊かになるのでは?

たまには小噺を。

約10年前。

美容学校を卒業して、すぐに就職しないでフラフラしてたんです。

半年くらい。色んなバイトして。遊んで。気ままに。

友達みんな社会に出て必死にシャンプーや練習している時期。

そんなことしていたから、半年後

そろそろ自分も美容室で働きはじめようって、面接受けはじめたら、

まあ落とされる。

『なんですぐ働かなかったの?』『卒業してなんでバイト?』はマストで

その点を面接でめちゃくちゃ説教されたことも。

そんなこんなで、先輩の紹介で土日だけのサロンワーク給料なしでもよければと話をもらったんです。

アシスタントのいないフリーランスのサロンで、給与は出してあげられないけど、

就職先が決まるまでシャンプーとか教えてあげると。

僕はこの時、卒業から半年ちょい。周りの美容師友達はカラーを塗れるようになってる。

一方、僕はシャンプーすらできない。

タダ働きなんてどーでもよくて、即決。平日バイトすればいいやと。

美容室で美容師をしたい。

サロンに立っているだけで一歩進んだ気がして

床の毛を掃くのも、お客さんにクロスをつけることだけでも、やっと美容師がはじまった気がしました。

みんなフリーランスだから、いろんなスタイリストがいました。

ヘアメイクが本業の人、開業資金を貯めている人、飲食を兼業してる人、

AVのヘアメイクしてる人もいました。

みんな20歳の若造に優しかったし、色んなことを教えてくれました。

当時はフリーランスの美容師って今ほど多くなかったけど、

みんな常識にとらわれず、それぞれの考え方と働き方をしていて、当時思っていた美容師像よりみんなが自由に見えたのを覚えています。

ご飯もご馳走になってたし、服もくれたり。

当時の僕には

経験・体験>お金

だったのでただただ楽しかったです。

まあ今思えばバイトみたいな感じだしプロ意識はなく甘々だったけど、純粋に美容の楽しさを教えてもらいました。

美容師としては早い時期に、働き方の多様性と自由な価値観を知れたと思います。

度々、友達や目上の美容師さんからは『なんでボランティアしてるの?』『意味あるの?』って言われてましたが

当時の僕の中ではボランティアではなかったんですね。

(まあ、バックシャンプー教えてもらってましたが、就職したらサイドシャンだったていうね。。)

むしろ学校では教えてくれないことを学費無料で教えてもらっているという感覚。

だって何もできない僕は市場価値0円ですから。

そんなこんなでそこのお店の人の紹介で就職先も決まったし、その後の転職の際もこの時の先輩のお店に移ったり、ここから独立した人のお店で僕の友達が働きはじめたりと、

後々、色々繋がっていったんですね。

この時の時間は、僕にとってお金には変えられない財産となったんですね。

でも世の中、逆のことの方が多いですよね。

ここからが今回の本題。

自分が何かをして、人から何かを得る。

畑で採れた野菜をもらって、海で釣った魚をあげる。

会社に利益をもたらし、給与をもらう。

お金を払って、勉強を学ぶ。

費やした時間の計りは、お金となることが多いけれど

時間には限りがあって、誰でも1日24時間。

自分の時間を使う対価と他人の時間を奪う対価。

自分が翳した利権が、人にとっての利となるのか?

人が翳した利権が、自分にとっての利となるのか?

時間は大切にしたいものです。

美容室の市場原理を考えたら、お金も保障も限界あるんですから。

自分と周囲の人の時間をシンプルに大切に考えて、

双方の時間の価値をもっと思いやることができたら、

もっと僕たちは豊かになれるのではないでしょうか。

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